国東半島、修正鬼会

修正鬼会、こちらも国東同様、読み方が難しい言葉であるが、「しゅじょうおにえ」と読む。
国東半島に古くから伝わる旧正月に行われる五穀豊穣を祝うお祭りと、厄払い的な火祭りが1つになった、そんな感じのお祭りで、派手に火を焚いて、その周りで香水棒(こうずいぼう)と呼ばれる棒を両手に持って、舞を披露するというお祭りである。

こちらも、前回のBlogでご紹介した、この地に伝わる伝説の僧、仁聞菩薩が始めたとされる。
そう聞くとこの地は何でもかんでも、という訳でも無いが国東というところは、やはり色々と大事な神事やお祭りなどは常にこの仁聞菩薩と深い繋がりがある地であるのだなぁ、という事が分かる。

 旧千塔寺関連の国東半島芸術祭の作品-ゴームリー氏の千燈プロジェクト『ANOTHER TIME XX』-を見終わった後、今度は、”旧”ではなく”現”千塔寺を訪れた。こちらは現在、一般道に面した割りに行きやすい場所にある。
山奥ではありますが。

ここで、住職さんに挨拶して、芸術祭が開かれるまでの話やゴームリー氏の作品に関しての設置、地元の人達や仏教会の人達の反応など貴重なお話を聞かせて頂きました。

そして、このお寺に修正鬼会に使われる鬼のお面が本堂に奉納されていたので見せてもらいました。
修正鬼会はこの時期、国東の色々な場所で行われるらしく、このお面とこの後我々が見に行った鬼の面は見た目も異なっており、様々なバリエーションがあるというのも面白い。

すっかりと日も傾き、これから我々が目指す丸小野寺は今回子供の修正鬼会が行われるというところ。
なんと、親切な事にここからこの千塔寺の住職さんが現地まで車で先導して案内してくれた。
途中、ちゃんぽんを食べて-思うに海を隔てたお隣の愛媛の八幡浜に八幡浜ちゃんぽんというのがあり、八幡浜(愛媛)ー別府(大分)航路というのもある事から、別府のちゃんぽん-別府の町を歩いていると至るところでちゃんぽんのメニューを見かける-は、長崎からでなく、八幡浜から伝わったものであると思われる。-あくまで私の推測ですが。

私は八幡浜は訪れた事はあるのだが、残念ながらその時、ちゃんぽんを食さなかったので、今回食べたちゃんぽんが八幡浜のに似ているかどうか判別つかないのですが、長崎のに比べるとちょっと濃厚な味付けでした。

さて、そんな事より、修正鬼会。
すぐにでも到着するのかと思いきや車はひたすら山道を走る、途中雨というか、雪混じりの雨まで降ってきた。

走る事40分ほど、目指していた丸小野寺には到着したが、既にこちらでの神事的なものは終了して、山の方にみな、移動していたようである。
ここから今現在、火を焚いて舞を行っている場所を探すのになかなか難儀した。
いかんせん、山奥深く、街灯もほとんど無い状態、みんなどこに行ったしまったのか皆目見当もつかないのである。

何度か道を迷った挙句、案内してくれた住職の知り合いで地元の人らしい方と合流して、なんとか辿り着く事ができた。

到着してみるとお坊さんが岩に腰掛け、読経しながら、その前で子供たちが舞を披露していた。舞は2,3分程度で、次々と違う子供たちに交代しながら、順々に踊るというものだった。

実はこの日、愛媛から私の旅友達-彼とはその昔上海で会った-が夕方から別府にフェリーで来て合流する事になっていたのだが、私はこの日お昼から国東にBeppu Projectの方と出掛けていたので、私の別府の友達が港に迎えに行ってくれて(この時何とお互い初対面!)、夜、この国東の地で無事久々に再会できました。
山深い地で火が焚かれ、読経が響き渡る中で鬼が舞っている場所で、久々の再会ってのもかなりシュールでした。

さて、
祭りはクライマックス、後半いよいよ子供たちが鬼の面を装着し始め、再び舞を披露。
その後、みな円になってぐるぐると回ったり、その中に一般のお客さんが入って厄を払ってもらったり、最後は松明を手にした子供たちがこれまた厄払いとばかりに、松明を片手にみなのところを周り、足元というか、靴に直接ぽんぽん、と松明を当てての厄落とし。

同じ九州でも長崎なんかでは見られない、どちらかと言うと島根とか鳥取辺りの山深いところで繰り広げられていそうな”山”を感じさせてくれるお祭り-修正鬼会-堪能してきました。

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