長崎美術往来 長崎県美術館

 2021年1月2日と3日は長崎県美術館の入館料が無料であった。ヨーロッパなんかではたまに美術館に行くとたまたま無料の日に出くわしたりとそんな事もあったりだったけど、日本でフリー、というのも珍しい。

 今回見ることができたのは常設展と企画展の「長崎美術往来」 - 長崎ゆかりの美術作品郡だ。

 ひとまず近所のお諏訪さんへ詣でてからぶらっと美術館へ

 分散参拝が呼び掛けられているせいもあってか初詣の人出もまばら。そもそも昔は参拝する時並んですらいなかったのに近年は横に10人位並び、その列が縦方向にもずらっと10列位あるような状態で一体いつからこんなに律儀に?並ぶようになったのだろう、と思っていたが、今年はさすがに並んでいる人もおらずスムーズに参拝する事ができた。

 諏訪神社は最初の鳥居をくぐった後は、ひたすら上へ上へと階段を上がっていくと言う実に長崎らしい神社。そして諏訪神社より遥か上 - 山のてっぺんに私が通った高校があり、学校帰りはこの辺りを歩いて帰っていたので実に懐かしき我が青春の?とでも呼べる景色でもある。

 話は変わり長崎は現在、新幹線問題真っ最中である。

 ひとまず2022年の秋に長崎-武雄(佐賀)間は開通するらしく(長崎 - 武雄間が開通してもあまりメリットは感じられないが)、長崎駅周辺は建て替えやら新規のビルなどの建設ラッシュ中。

 小さい頃から見慣れた駅も何年か前に建て変わり、今後更にまた建て変わっていくのであろうか。

 そしてようやく出島ワーフ周辺へ

 この辺りも近年開発著しいエリアでもあるけど、散歩していて気持ちよい場所である。海沿いの出島ワーフ近辺をぶらぶら散歩して抜けた先にあるのは長崎県美術館。

 そう言えば昨年も新年始めに長崎でボルタンスキーの展示を見た。今年も最初の美術館は長崎県美術館という事になった。

 冒頭に書いたように今回の企画展は「長崎美術往来」 - 長崎県美術館コレクションからの展示 - 5つのコーナー、それぞれ「ロマン」、「まつり」、「いのり」、「ゆめ」、「くらしと風土」に分けられ、彫刻から絵画、写真の展示で長崎に縁のある作家さんや長崎の風景などに纏わる展示で、これまで見た事がある作品も幾つかあったが、新たな発見も沢山あり楽しめた。


 - 昭和30年代の長崎の風景画や、棟方志功が描いた長崎の風景、船越保武さんの二十六聖人像の巨大な下絵などは見応えが実にあり。

 あとは、今回初めて知った 中村琢二さんの「グラバー邸への道」という絵画や山下南風さんの切り絵なども素晴らしき作品。(因みに会場内は全て撮影禁止でしたので、いつかこれらの作品、機会があったら見てみてください。)

 長崎の写真家さんと言えば東松照明さんが有名でもちろん東松さんの写真も素晴らしかったが、井上孝治さんが撮影した戦後の長崎の街並みのモノクロ写真、そして、被爆後の浦上天主堂 - この天主堂は結局被爆から13年後取り壊されてしまった。(1部だけ爆心地公園へ移築)。

 取り壊しにあってはアメリカからの圧力もあったと言われているが、広島の原爆ドーム同様、この天主堂も後世に原爆の悲惨さを伝えるという意味で是非残しておいて欲しかった。そう言った意味で山口さんが撮影されていた被爆後の浦上天主堂の写真は貴重であると共に、多くの人にも知ってもらいたい作品だ。

 常設展も楽しんで帰路へ。
 
 今年は各地の芸術際も無事開催され、幾つか見に出掛けられるといいなぁとも思ったり。

 2021年、明けてすぐの緊急事態宣言となりましたが、いい年にしていきましょう。

Leave A Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA