富山県美術館と世界一美しいスタバ

 梅雨の明けきれぬ夏前、北陸新幹線に乗って富山へ - 昨年9月に北陸を旅した時は一気に金沢まで行った為、今回富山は発上陸。富山のイメージと言えば、ブラックラーメンとか立山連峰が見渡せる街並みと路面電車などなど、であるが、一体全体どんな町なんだろう。
 期待を膨らませつつ新幹線は一路北上、降っていた雨も途中で止んで2時間ちょっとの旅、あっという間に富山に到着。

 新しく綺麗な街並み、富山はそんな第一印象。そして完全なる私見ですが、例えるなら昨年訪れた旭川の駅前とかそんな感じ - 駅を出ると真っ直ぐに道がどーんと伸びていて、全体的にすっきりとした印象。
 道行く人もお昼前の為かそれ程おらず、まずはやっぱり腹ごしらえと言う事で、結局お昼は軽くいつもの如く蕎麦を食べに行く事に。
 
 入ったお店は駅から歩いて5分ほどの所にあった深明さんというお店。この日はエビを小振りのものしか仕入れておらず、通常2,000円のところを1,500円にしてくれると言う事で天せいろをオーダー。
 
 カウンター横にはいくつか本が並んでおり、その中にチベットの聖山-カイラスの写真を発見、こちらの本を夢中で読んでいたら、いつの間にかマスクを落としてしまっていて、その事にすら全く気付いていなかったんだけど、お店を出る時に、女将さんがさり気なく、さっと引き出しから新品のマスクを差し出してくれました。そんな心遣いも素敵なお店、そして勿論、蕎麦も蕎麦湯も全て美味しく頂きました。

 富山の町を歩いていて思ったのは、様々な花が実に多くて至るところに飾ってあり、そして、思った程ブラックラーメンのお店は見かけませんでした。
 花同様、至るところに電動式のレンタルサイクルスポットがあり、環境にやさしい町なんだなぁとそんな印象。

 今回の目的の1つは何と言っても富山県美術館。そして美術館の周りには綺麗に整備された運河が広がり、とても素敵な空間-運河周辺に市民の憩いの場があり、そこに建っている美術館(そんな街の作りが長崎とちょっと似ているなぁとか思ったり)。路面電車走ってるとこも同じだし。

 ここには、世界一美しいというスタバもあって-世界一とは誰が認定?なんてそんな事はさておき-確かに素敵なスタバでした。運よくテラス席が1つ空いていて、この日は直前に購入した村上春樹氏の短編「一人称単数」をここでずっと読んでいました。なので、「一人称単数」の特に「クリーム」という話を読み返す時(丁度ここで読んでいたのが「クリーム」だった)、この辺りの空気感とか運河の雰囲気が一緒に蘇ってきます。

 そしてこのスタバから歩いて直ぐのところにある、富山県美術館へ。
しかし、ここいら辺りでゆっくりと寛いでそして美術館に行ったりする日々を送れるとは富山市民はちょっと羨ましい。
 
 この時期、企画展はやっておらず、富山県美術館が持っているコレクション展をやっていました。
 美術館の屋外広場や屋上は何とタダで、常設展を見るなら入場料が300円という破格の値段。ふらっと美術館に来て、屋外広場での作品見たり、カフェなんかでゆっくりした時間も過ごせる富山市民がホント羨ましく思いました。
 
 コレクション展の中でも「ディスカバー・トヤマ:画家と旅する富山県」が実に面白く富山の風俗の事など実に深く知れて、この展示を見られてよかった。
 あとは、やはり(ずっと見たかった)三沢厚彦さんのアニマルシリーズの白熊たち。小熊が実にかわいかったです。

 屋上に上がったら元気に遊び回る子供たちに混ざって、はしゃぐ大人達の姿も。市民の憩いの場になっていて、本当にいい美術館でした。

 そして夜は行こうと思っていたお店は人が多くて入れませんでしたが、それでもふらっと立ち寄ったお店でも十分に美味しく、そして富山の銘酒、勝駒も頂いてきました。
 
 カフェで本を読みながら寛いで、アート作品を鑑賞、そして夜は美味しい肴と美味しいお酒で、実に素敵な街、富山でした。

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