大地の芸術祭「越後妻有 2025 夏秋」へ

 約4ヶ月振りの越後妻有 ー 前回は撮影の仕事で訪れたので、プライベートというか芸術祭を見に行くべく訪れたのは3年振り。もうあれから3年も経ったのか、といった感じ。

 今回も前回同様、芸術祭に参加している友人夫妻に誘ってもらい関越道を抜け一路、越後妻有へ。

 まずはその友人夫妻が脚本と演出を担当している「上郷クローブ座レストラン」へ

 12時スタートだったのだが、12時丁度に到着。ギリギリ間に合った。今回も美味しい食事と津南の女衆が広げる料理ショー(今回の演目は<北越雪譜と、そして秋山紀行>)を堪能してきました。

 会場となったクローブ座の目の前に「香港部屋」 ー 通称、香港ハウスなるものが設置されており、会場内では香港のアーティスト2人によるインスタレーションが展開。日本、そして中国との繋がりを感じられる作品で、かなり面白く、台湾帰りの(と言っても帰って来たのは2ヶ月前ですが)私にとっても再びの中華圏のアート作品に触れられてとってもよかった。

 この後は最近すっかりと有名になった「清津渓谷トンネル」へ。正式な作品名はTunnel of Light<清津渓谷トンネル>。あまりの人気っぷりに通常は事前予約が必要なのだが、私が訪れた時は予約なしでも入る事ができた。予約の有無は公式サイトでチェックするといいかもしれない。

 それにしてもこのトンネルは昨今のSNS映えの影響か大人気だった。第一駐車場が満車で、第二駐車場に車を停めることに。車を停めここから上り坂を登り、ちょと歩いてトンネルへ。周りは雄大な山々、そしてどこまでも清らかな川の景色に癒される。

 こちらのトンネル、山奥にひっそりとあるのかと思いきや、まぁ山奥は山奥ではあるのだが、割とメジャーになったというのもあるのか、トンネルに着くまでにおしゃれなカフェが出来ていたりとちょっとイメージと違って驚いた。  

 そしてこれまた驚いたのが、トンネル内を少しだけ歩くとよく写真で見る(芸術祭のパンフレットにある)トンネルだけがあるのかと思いきや、思ったりよりもトンネル内の坑道は長い。雰囲気的にこの前訪れた金門島にある坑道なんかを歩いているかのようだ。

  途中にも2つほど左に曲がれる道があり、それらも作品になっていて、トンネル内には作品が複数あることにもまたまた驚く。

 青いライトに照らされた道をひた歩く。そしてようやく終点というか、メインの作品に到着。こちらは人が沢山だが、まぁほどほどと言った感じ。メインの場所(トンネルの一番奥)は撮影スポットになっていて、撮影の順番待ち。芸術祭のボランティアの人が撮影してくれるサービスもあるようだ。

 この後は、「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」へ

 友達が車中で「次は絵本と木の実の美術館に行くから」と言っていたので、全然意識していなかったのだが、到着してみて田島征三さんの美術館だと気づいた。田島さんはとても好きな作家なので、ちょっとしたサプライズというか、めちゃ嬉しい。

 愛と平和に満ちたとても素晴らしい美術館! カフェで頂いたレモンスカッシュでリフレッシュ。

 そして田島さんが信頼を寄せる3名の合同企画展「こんとん」も素晴らしい展示でかなりぐっと来ました。

 この後は、里山現代美術館MonETへ。4ヶ月前に雪景色を撮影したところ。(その時の記事はこちら

 あの時はあんなに雪が降っていたのが信じられない位、今はすっかりと夏の気候に。

 こちらでも企画展「こたえは風に吹かれている」を堪能。美術館と一体となった展示の数々、音楽と風、自然なんかを感じられる作品群でした。

  と、ここで突然の大雨。さっきまであんなにいい天気だったのに。雷も轟いてまさに夏らしい気候。

まぁいわゆるスコール的な感じで30分位すれば止むだろうという事で、車で千年の湯へ移動。やはり最後の〆は温泉で。途中、予想通り雨も上がり、すっかりと晴れ上がって空には大きな虹が。吉祥の印だ。

 やはりアートと温泉は相性がよく、作品鑑賞後の温泉は心地よい。最後は魚沼発祥へぎそば(布海苔をつなぎに使い、へぎという器に盛られた蕎麦)を3人前と天ぷらを2人前頼み、みんなでシャアして食す。

 さすがは本場、とっても美味しいお蕎麦で、蕎麦好きのわたしも大満足のお蕎麦でした。

 3年前はかなりあちらこちらと移動して作品を見て回ったけど、今回は2回目ということもあり、のんびりと周りゆっくりとする事ができた旅でした。

 アートも温泉も食事も大満足。 

 こちらの芸術祭は2025年11月9日(日)まで開催中です。