春爛漫、ソメイヨシノ2021

 ソメイヨシノは2月1日から日々の平均気温を足して「400℃」になると開花するという。 - それはそれでとても数学的というか、論理的に出来すぎていて凄いのだけど中にはこの法則に従わず、今年はちょっと遅れて咲いてやろう、などと思うちょっとひねくれた木もあっても良さそうだけど、自然の法則と言うのは凄いもので、今年も3月に終わりに一斉に咲き始めました。

 そう言われてみれば今年の冬は比較的暖かい日々が続いていたような気もして、例年にない位の早咲きだ。うちの近所の小川沿いの桜も例年にない程の早さで咲いて、それからはあっという間、もう所々葉桜になろうとしている。

 この辺りはどうやら、花の名所100選、らしい。

 桜ではなく花、のようだ。とは言え、この辺りに桜以外はあまり見かけないような気もするが細かい事は気にしないようにしよう。それよりもここ以外の花の名所100選に選ばれている場所を知りたいような気もする。

 大木の間から花を覗かせるソメイヨシノも美しいけど、新しく植えられたばかりの小振りのソメイヨシノも美しいな、とそんな事を思いながら散歩してみたり。

 多摩川まで足を延ばすとソメイヨシノ以外にも菜の花や大根の花(なのか?)も咲き乱れ、なかなか幻想的な風景に。

 陽気に誘われるかのようにリードから逃れて犬が自由に動き回ったり、そして、土手の下手から逆光で道行く人を撮るとちょっとした植田正治の鳥取砂丘の写真を思わせるような面白い写真が撮れたり。 - 道行く人々がまるで演出してくれているような幻想的な世界だ。

 花と光と影、などなど、美しき世界を堪能してみたり。

 春の陽気に誘われているのは犬ばかりでなく、勿論大勢の人達もそうで(私もその中の1人だ)、昨年もこの桜が咲く時期にここを訪れたのだが、今年は人の多さに驚いた。昨年はやはり緊急事態宣言がそろそろ出るかも、という時期でもあり、人出が少なかったのだろうけど、今年は逆に宣言解除後という事で、それなりの人出、だったのかな。

 因みにこちらが昨年の様子
 
 桜が散ると、グリーンピースやそら豆がおいしくなる。 - と言ったのは作家の向田邦子さんだけど、桜は今年もあっという間に散ってしまい、そろそろ、グリーンピースやそら豆だけでなく、冬の間に寒さに耐えた野菜たちの美味しい季節になりました。

 何か美味しいものでも食べにゆこう。散りゆく桜を見ながらそんな事を思って見たり。



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