2026年、今年最初の美術鑑賞は「Rey Camoy 没後40年 鴨居玲」展。
場所は長崎県美術館。
なぜ長崎で鴨居玲展?と思い(わたしのイメージとしては鴨居玲は富山や金沢あたりの北陸のイメージで)、チケット購入後、美術館の人に「なんで長崎で鴨居玲をやっているのですか?」と聞いてしまうほど意外な感じがしていた。
返って来た答えは「彼の父親が長崎の平戸の人で鴨居玲自身も本籍が平戸になり、長崎とも縁がある方なのです」とのことだった。
これはとても意外な答えで更に私が幼少の頃に住んでいた平戸が本籍、という事で更に驚いた。
そんな訳で驚きながらも早速展示会場内へ ー ローマ字表記がRay Camoiでなく、「Rey Camoy」となっているところが、かっこいい。

鴨居玲は以前から好きな作家だったけど、あまりまとまって作品を見た事がなく、富山美術館で数点ほど見たくらいなので、今回かなり多くの作品を見る事ができた。
しかも、(こう言っては何だが)館内が割と空いていたのでゆっくりと一つ一つの作品を向き合うことができた。
どこかというかとても西洋的で、やはり日本人が描いたとは思えない不思議な魅力のある作品の数々。

油彩画の他にも小説家・陳舜臣の連載エッセイのために描かれた挿絵原画の展示もあり、これまで全く知らなかった彼の違った側面の作品も見る事ができ、絵と文章、1つづづ丁寧に見て来ました。
どこかシニカルでユーモア溢れる作品たち、彼のまた違った内面の一部を見る事ができるような作品たちでした。

展示の最後にはパートナーでもあった富山栄美子さんが撮影した鴨居玲のポートレートやスナップの数々・・・。私はこれまで鴨居玲に対してはどこか危なげというか、豪放磊落なイメージを持っていたのだが、これらの写真も見るととても繊細で優しさに満ち溢れた人だったのだなぁと印象が少しばかり変わった。
愛犬のチーターとの写真からは愛情が溢れ、またこのチーターをスケッチしたデッサンも今回展示されており、これまた(何度も書いているが)彼のまた違った一面を知った気がした。
つまるところ私は彼の絵はよく知っていたのだが、彼の事なんて何も知らなかったのだなぁと今回の展示で思い知った。

作品鑑賞後は美術館のカフェでお茶して(写真はホットワインでなく紅茶)、外に出るとまさに夕暮れ時。
そんな夕暮れ時の海のそば ー 美術館周辺にある出島ワーフあたり ー を散策し、家族と食事をするべく中華街へ。
今回の展示はとてもよい展示構成・作品の数々で一つ一つの作品に丁寧に向き合い館賞する事ができ、とても満たされた気分になった。
*こちらの展示は2026/2/1で終了しています。
