秋空、黄金町バザール 2020 Vol.2

 先日珍しく川崎駅の近くで用事があって帰りに、そう言えばミューザ川崎に鴻池朋子さんのパブリックアートがある事を思い出し調べてみると自分がいたところから歩いて5分ほどだったので訪れてきた。

 ミューザ川崎とは川崎駅西口にあるシンフォニーフォールの事で、今回初めての訪問でした。川崎駅の西口にこんな空間があったとは!とちょっと驚きでした。

 建物の周りには鴻池朋子さん以外、他の作家さんの作品さんもありなかなか楽しめ素敵な空間でした。

 そして京急に乗って今度は黄金町に移動。直ぐ着くのかと思っていたら意外と30分くらいも掛かってしまった。そーか、横浜駅も超えて、そこからの黄金町なので意外と距離がありました。

 11月29日(日)で終わってしまいましたがこちらでは黄金町バザール2020 Vol.2が開催されていました。今回のVol.2は海外(主にアジア)から参加の作家さんメインの展示。コロナ禍での開催となり大変だったと思います。

 海外からの作家さんが多いと言う事もありVol.2はVol.1に比べこじんまりとした規模でしたが展示会場も散逸しておらず見て回りやすかったです。

 地図を片手に町中をぶらぶら作品を見て周り、時折写真も撮ったり。Vol.1と同じ空間を使用しても作品によってこんなに違った空間に感じられるのか、と改めて作品の持つ力というか、空間を彩る面白さを感じました。

 中国人のトン・ウェンミんさんの広大な荒野の中での自分の髪の毛を石に結び付けている映像作品など割と好きでした。あとは、やはり今のコロナ時代を象徴するかのような作品などなど、どれも楽しめました。

 あと、個人的にとても好きだったのはインドネシアの作家さん、アルフィア・ラッディニさんの一般市民(インドネシア人)参加型の彫刻パフォーマンスの映像作品 - 日本のアニメキャラクターに扮するコスプレプレイヤー(ムスリムらしくヒジャブを用いた髪形や肌の露出を抑えられている)を彫刻にし一時的に公共空間に設置し、一般の人々に「好きか、嫌いか」などのアンケートを取るというもの。

 普段アートに触れていないような一般市民のアートに関する見方とか考え方や、インドネシアの国民性なんかも知れるような作品で映像もテンポ良く進みうまくまとめられていて、とても面白い作品だった。結局、YESかNOの答えはないのだけれど、一般市民の様々な意見を知れてとても好きな作品でした。

 彫刻作品とムスリム、だから面白かったのかどうかは分からないけど、同じような試みで色んな国バージョンを見てみたいな、と思った。

 大岡川に別れを告げ、帰りは伊勢崎モールを抜けて馬車道までちょっとした散歩。この辺り久々に歩きました。

 馬車道までやって来たら遠くに見える洋風のドーム型の屋根の上に色とりどりの風船が丁度飛んでいました。

 芸術の秋、神奈川でした。

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