足立美術館、そして三朝温泉へ ~ 島根・鳥取の旅2022

 鳥取の旅 - この日は電車に揺られ米子のお隣、安来(やすぎ)駅へ

 米子の隣と言えど安来はもう島根県だ。鬼太郎列車からコナン列車へバトンタッチし(鳥取を横断している列車はコナンくんデザインのようだ)、安来駅へ
 -米子から安来へのへ所要時間は約10分弱の距離、そして駅からは無料のシャトルバスに乗り足立美術館へ行く予定だ - 駅到着後、バスへの乗り換え時間は7分程なので、まぁ大丈夫と思いきや、列車の出発が遅れ(サンライズ出雲が遅れておりその影響を受けた)、10分遅れで安来駅に到着、そしてその時にはもう既にシャトルバスは出発していた。昨日から乗り換えが何だかうまくいかないようだ。

 次のバスは40分後の為、駅舎でお土産コーナーを覗いてみたりしてもなかなか時間は潰れず、折角なので駅前を散策してきた。特に何てない感じではあったけど、古い家屋が建ち並び、旧き良き日本の風景を残しているところも。この辺りの景色も見られたのはよかった。

 そして、やって来たシャトルバスに乗り込み、一路足立美術館へ。

 昨日から読み始めた「ゲゲゲの女房」の作者・武良布枝さんは偶然にもここ安来市の出身である。布枝さんが見ていた風景 - どこまでも広がる美しき田園風景 - はこんな風景だったのかなぁ、なんて思いながらバスは美術館へ向けひた走る。

 そんな田園風景の中を走る事20分ほどで足立美術館へ到着。もの凄く広大な駐車場、そして美術館もなにやらとっても巨大そうだ。

 大きな荷物は予め安来駅で預けておいたので身軽だ。入場券を購入し早速中へ。さ程混雑もしていない。それにしてもここの美術館は、訪れた人が皆、異口同音に「庭園が素晴らしい」なんて言うもんだから、庭園がウリというかメインの美術館かと思いきや、展示作品 - 創設者の足立全康氏が収集した名品 - どれも素晴らしかった。

 特に美食家・陶芸家など色々な貌を持つ北大路 魯山人の作品はきちんと初めてみたけれど改めて凄さを思い知った気がしました。それにしても肩書きの1つが美食家、ってのはいいですね。

 あとは、やはり横山大観の作品も沢山あり、その中でも特に「紅葉」が素晴らしかった。これを観るだけでもここを訪れる価値があると言っても過言ではないかもしれない。

 そして、やはり皆言うように庭園は本当に素晴らしかった。これら庭園の前で写真を撮ったり、しばしボーっとしたり、そして時には本を読んでみたり、と贅沢な時間を過ごしてきました。

 「枯山水庭」、「生の掛軸」、「白砂青松庭」などなど、沢山の庭園が館内至るところに点在し、どれもこれも意匠が凝らされ、やはり皆が素晴らしいというのは分かる気がした。

 お昼の時間も迫っていたので本日はここ足立美術館内にあるレストランで食事 - 庭園の側にある何とも贅沢なレストランだ。

 ここで引き続き「ゲゲゲの女房」を読んでいたら、物語も終盤、布枝さんが里帰りした際にここ足立美術館を訪れた際の事や創設者の足立全康氏とのやり取りのシーンがあった。

 足立美術館に居ながらにして、足立美術館の事が書かれたシーンを読むというのもこれまた乙であった。

 帰りも再びシャトルバスを利用して安来駅へ - そしてここら電車に乗り今度は一路東へ - 鳥取のほぼ中央部にある倉吉市まで行き、更にそこからバスに乗って本日の宿を取っている山間の温泉地、三朝(みささ)温泉へ行く予定だ。

 安来駅から倉吉駅は普通列車だと1時間40分も掛かるのだが、特急だと50分ちょっとの距離だ。列車がかなりのスピードですっ飛ばすのはいいのだが、どうやらこの列車はディーゼル車だったようで、揺れる揺れる。3年ほど前にも見た日本海沿いに広がる風力発電の風車なんかを横目に見ながら、列車は猛スピードで走り抜ける。

 普段、滅多に乗り物酔いしない私でもさすがに倉吉駅に到着した頃にはちょっとだけ気分が悪くなりそうでゆっくりしたい気分でもあった。が、倉吉駅到着後、三朝温泉行きのバスに乗り換える時間は3分しかない。これを逃すとまた40分程待つ事になるので出来れば乗りたい。

 改札で切符を渡すと同時に駅員さんにバス乗り場を聞き、バス乗り場へとひた走る。遠くバス乗り場にバスが止まっており、出発しない事を願いなら走る。 - そして、何とか間に合った。

 そんなこんなんで、三朝温泉に到着した頃には何だかぐったりと疲れ気味でしたが、ここの温泉がそんな疲れたわたしの身も心も癒してくれました。

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