素晴らしい愛と歌をありがとう、ジミー・クリフ

 先週、偉大なるレゲーシンガー、ジミー・クリフが亡くなった。

 20代の頃よりレゲエを聴き始め、レゲエ好きが高じてジャマイカへは2度ほど訪れたことがある私は当然の事ながらジミー・クリフの大ファンである。ジャマイカを訪れた際は主に北部の都市、モンテゴベイに滞在していたのだが、そこにあるコーンウォール・ビーチに毎日のように足繁く通ったものだ。

 このビーチにはアーモンドツリーをぐるっと囲ったカウンターバーがあり、ここのビーチで泳いだり、バーでも地元の人たちとお酒を飲み交わしたりしたものである。バーの近くにはDJブースがあり、Sugar-Tと名乗るラスタマンが日がな一日、彼が好きなレゲエを掛けており、正に毎日レゲエに浸った日々でもあった。

 このコーンウォール・ビーチでもよくジミーの歌は聴いていたし、また彼に関する思い出と言えば幾つかある。

 20代の頃、仲が良かった友達と電話で話している時、最近のお気に入り曲の話になり、「ハーダー・ゼイ・カム」(彼の代表アルバムだ)の中に入っている「メニー・リバース・トゥ・クロス」という曲が私が好き過ぎてその曲を受話器越し友達に聴かせたという記憶がる。昔はそんな事をやったりした時代でもあった。
 イントロのオルガンで始まる箇所を聴いた友達が受話器の向こうから「聴こえる、聴こえる、何か教会っぽい音楽だね」なんて言ったことを何故かいまだに覚えている。

 また、東京にジミー・クリフが来日し野外フェスに参加した時にはもちろん観に行ったのだが、彼は大トリを務め、パフォーマンス中盤辺りでは盛り上がり過ぎたお客さんが失神して医務室に運ばれるということもハプニングもあったりで、兎に角すごい盛り上がりだった。

 そんなこともあり、正に私の青春時代にはいつも彼の曲があった。

 これまで素敵な楽曲をありがとう。そして、同時代に彼の音楽が私の側にいつもあったことを嬉しくも思う。