熱海 MOA美術館へ

 熱海のMOA美術館-正式名称はMOA Museum of Art
最初のMOAの「A」は熱海の「A」?もしくは、Artの「A」?(でも、そうなるとModern Of Art Museum of Art?みたいな感じとなり語呂が悪い)とでも思っていたのだが、調べてみると創設者の名前を取って、Mokichi Okada Associationという事らしい。

 トンネルを抜けると-ではないが、熱海に着いて早々、蕎麦でも食べようとネットで調べたお店に行ってみるとコロナウィルスの影響で平日しか営業しておらず、暫くウロウロと昼食難民になってしまった。やはり今の時代、ネットばかりに頼るのは良くないな、とちょっと反省。

 一旦町に戻って昼食を食べ、バスに乗りMOA美術館へ。しかし、長崎人の私もびっくりな程細いそして急な坂道を登る事約10分、海が見渡せるMOA美術館に到着。

 こちらの美術館、2017年に杉本博司氏と建築家の榊田倫之が主宰する「新素材研究所」によって新装されたらしく、造りがとてもモダンというか斬新でした。

 入り口でTicketを購入して、7つあるエスカレーターを乗り継ぎ上を目指します。因みに香港の町中に世界一長いと言われるエスカレーターがあって、それも本当にずっと途切れなく上まで繋がっているかと言うと、そういう訳でもなく、ある程度の長さまで上ると一旦途切れ、そこからまたエスカレーターが始まるというもの。で、今回も何だかそれを彷彿させてくれる作りでした。

 そして、最後の方に差し掛かると、円形ホールで展開されていた依田満・百合子夫妻制作による万華鏡のマッピング映像、それに合わせて流れる中村由利子さんの音楽-これが実に美しくて、この空間でしばらくのんびりとしてきました。

 こちらの映像、MOA美術館さんの公式サイトでも音楽付きで見る事ができるので興味ある方は見てみてください。こちら

 エスカレーターを上りきりようやく上に!ここからはルートが2つあって、1つは外からぐるっと回ってメイン入り口へ、もう1つはまた施設内を通ってメイン入り口へ。外からだとヘンリー・ムーア氏の「王と王妃」が設置されているムア広場を通るとの事なので、外からのルートへ。

 眺望もよく相模湾が一望、そしてこの日は遠く大島まで見渡せました。大島の手前にあるのは初島という島でした。
 
 外では何やらパフォーマンスの準備でドローンを飛ばしての撮影なんかも行われていたり。

 今回の企画展は版画家、吉田博氏による「吉田博木版画展 自然への憧憬」-明治から昭和に掛けて活躍した作家さんで、この時代に世界中旅して制作された作品は見事でした。その頃の韓国や中国、そしてインドの情景など、「あ~昔と今も変わってないなぁとか、昔はこんなんだったのか」とも思わせてくれたり。

 あとは撮影はしていませんが、常設の黄金の茶室や杉本博司氏の「海景」も見られて、大満足。そしてやっぱり美術館で作品を見た後は消化時間というか、のんびりCafeで時間を過ごす-これはやはり何事にも代えがたい時間ですね。

 遠くに海を望み、建築も素晴らしく、実に素晴らしい美術館でした。
展示変えしたらまた訪れてゆっくりしたい美術館でした。

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