古き集落や伊是名城跡などを巡る旅 ~ 沖縄の旅2024

 伊是名島Day2 - 朝6時半起床、というよりも町内放送の「みなさん起きましょう」的な軽やかな歌声で半ば強制的な目覚め。そしてそれに続くラジオ体操放送 - このようにして島の1日は始まるようだ。

 部屋のカーテンを開けると薄っすらと日差しが差し込んでくる。今日もいい天気になりそうだ。折角なので30分ほど宿の周辺を散歩することに。

 宿に戻って朝食を摂り、本日まずは地図上で見つけたもう1つの古い集落が残っているという勢理客というエリアへ。この字、「じっちゃく」と呼ぶのだがかなりの難読だ。因みに那覇から北谷に行く途中に同じ地名があるのだが、あの辺りは伊是名の人が移住して作った町なのか、はたまたその逆なのか。

 遠くに海を見ながらバイクで快走する。普段、島をバイクで走っていると他の旅行者なんかの車やバイクとすれ違うもんであるが、全く誰ともすれ違わない。

 暫く走ると目の前に典型的な沖縄の風景 - 赤瓦の平屋建ての集落群 - が見えてきた。

 昨日訪れた伊是名集落はフクギの木々が多く、通りに影を落としていることもありどことなくしっとりとした感があったが、こちらはかーんと晴れ渡った空の下に集落が広がっている感じ - それは90年代に旅で訪れた竹富島を思い起こさせてくれる風景であった。

 宿がある島の東側の反対側の西側や北側に来た訳であるが、こちら側からは次に訪れる予定の伊平屋島がよく見渡せる。遠くにうっすらと見渡せる様はどことなく蜃気楼のようでもある。そしてやはり伊是名島に比べると大きいなぁと思わせてくれる。

 ひとまず尚円王御庭公園を巡り、伊是名名物のもずくが入った沖縄そばを啜る。この御庭公園にある尚円王の像(フェリーのロゴにもなっている勇ましい像であるが)、制作したのが何と名嘉睦稔さんだと知って驚いた。版画だけでなくこのような像も制作、そしてよく見掛けていたあのフェリーのロゴの元が実は睦稔さんの作品だったとは、と1人公園で驚いてしまった。

 最後は伊是名城跡を巡り、昨日も訪れた島の展望所 - ギタラ展望所でゆっくりと。何だかんだで今回の伊是名の旅で1番気に入ったのはこの展望所かもしれない。

 観光客も少なくてちょっぴり寂しい気もしたけれど、抜群の海の綺麗さなんかを楽しんでのんびりするにはもってこいの島かもしれない。