ボクネン美術館と那覇スナップ ~ 沖縄の旅2024

 伊平屋島最後の日(この日の午後便で沖縄本島に戻る予定)は雨。今回の旅は天気に恵まれたが最後は雨となった。

 しかし、雨は雨での島の雰囲気もあるのでは、という事で昨日から合流した友達とまた島の南部を軽く周り、13時発のフェリーで本島へ。到着後、今帰仁(なきじん)辺りを軽く見て、一路那覇へ。この頃になるとすっかり雨も上がり、目の前に広がるしっとりとした風景は実に沖縄らしくなっていた。

 今回、伊是名島に行くにあたり名嘉睦稔さんの事を調べていたのだが(生家とか何か縁のある建物とかちょっとした美術館みたいなものがないかなど)、結局何も探せなかったのだが、本島の北谷に睦稔さんの美術館 - その名もボクネン美術館なるものがある事をサイトで発見、そして何と今年の6月2日で閉館するというではないか。これは行くしかない、という事で翌日早速出掛けてきた(因みにこのBlogを書いている今日が正に6月2日という偶然)。

 国際通りからバスに揺られること約1時間、アメリカンビレッジに到着。ボクネン美術館は北谷のアメリカンビレッジ内にあるとの事。因みに北谷を訪れるのは実に24年ぶり!だ(24年前にはダイビングで訪れていた)。

 アメリカンビレッジは広大なそして何となしにアメリカをイメージして作られた感いっぱいの巨大なモール集合体のような場所だ。美術館手前辺りにあるタイ料理屋でまずは昼食にカオマンガイを食す。このお店の雰囲気はタイそのものだった。

 その後、いよいよ美術館へ。建物の屋根を覆っているうねるような特徴的な赤瓦が青い空に映えている。館内は然程大きくもなく、しかし小さくもなく程よい広さだ。そして、展示されている大小様々な作品は正にボクネンワールド。版画の製作工程を紹介する展示コーナーもあり、製作の裏側を覗けた気がする。

 巨大な作品がばーっと展示されている1番最初に「地球交響曲」なる赤を基調にした作品が展示されており -こちらは「ガイアシンフォニー第四番」という映画のチラシに使われていた作品で、昔々、この映画も観た事もあり、何だか懐かしかった。そしてチラシになっていた原画をここで偶然にもお目に描かれて何だか自分が昔から好きだったものの点と点の繋が繋がり今に至ってるのだなぁと不思議な縁みたいなものも感じる事ができた。

 他、館内には睦稔さんが幼少期の頃に見ていたというか感じていた伊是名島の風景を作品にしたものもあり、今回の旅は正に伊是名に始まり伊是名で終わる、そんな旅だったような気もする。

 入館の記念にポストカードを1枚頂き(4枚ほどの中から好きなのを1枚選ばせてもらえた)、最後は折角だからアメリカンビレッジをちょっと探索 - しかし、この日は猛烈に暑く、少しだけ歩いて断念。あとはカフェに入ってのんびり過ごしてきました。それにしても24年ぶりに訪れた北谷、昔の面影が全くなく、こんなところだったけなぁと終始思いっぱなしであった。

 この後、夕方頃に那覇に戻り、今回の沖縄の旅も無事終了。翌朝、散歩した時の那覇のスナップ写真も最後にちょっとだけ紹介。

 適当に歩いていると偶然にも農連中央市場に遭遇。2012年、取り壊されるという時に最後一目見ようと訪れたところで、リニューアルされてからは今回、初の訪問。それにしても周辺の雰囲気とかも全く昔と変わり、一変している事に軽く衝撃を受けてしまった。

 色んなところが目まぐるしく昔と変わり行く沖縄だけど、いつ行っても素敵なところであることは間違いない、そんな島、沖縄にまたきっと近い内に私は出掛けて行くのだろう(最後3枚は昔の農連市場の写真もおまけでUp)。