道東の旅2日目
ちょっと雲が多そうだが天気はまずまずだ。今日は車で更に北東本面に走り、知床五湖を目指す予定。
斜里駅周辺から1時間半ほど車で走り、知床五湖フィールドハウスに到着。ここでトレッキングの入域料金・250円を受付で支払い、名前と住所を記載し立入認定証を頂く。その後、10分ほどのレクチャーを受け、いよいよトレッキング開始だ。
因みに7月31日まではヒグマの活動期でガイドツアーを必ず付けてのトレッキングとなるのだが、私が訪れた8月は植生保護期と言ってレクチャーを受けるだけで散策できるようだ。
私が訪れたのは8月2日。8月に入ってまだ2日しか経っていないが、そんなに都合よくヒグマも活動期を終えるのだろうか。。まぁ活動が段々と収まってくるという事であると思うのだが、約1週間ほど前にも2件ほどヒグマの目撃情報があったという事で、用心するに越したことはないだろう。
レクチャーを受けた後、いよいよトレッキング開始。トレッキングコースは小ループの約40分コースと大ループの約1時間半コースがあり、折角なので私は大ループを選択。
因みにここには高架木道もあり、ここだけ歩くのであれば無料&レクチャーなしで散策もできる。
フィールドハウスを抜けると早速道が二手に分かれているので、私は右手の大ループへ。
大ループだと知床五湖を全て見る事ができ(小ループだと2つのみ見ることができる)。順番に五湖、四湖・・・と巡っていくルートだ。
緑豊かな中をのんびり散策、と言った感じだが、ヒグマが出やしないかと思うとやはりちょっとばかり緊張してしまう。
途中、草などが倒れている箇所があるのだが、このようになっている所はヒグマが午前中に通った場所らしいと道中、出会った方が教えてくれた。やはりヒグマが身近に居るのだなぁと思うと何だか凄い。
そうやって歩いていると時折、誰かと合流して、ちょっとばかり言葉を交わしたり、歩くペースが同じになって、一緒に歩いたりもし、そんな時は安心できるのだが、1人になって見通しの悪い道を歩いている時はやはり緊張してしまう。
ひとまず私は熊避けのベルを鳴らしながら、そしてそんな時は手を叩きながら、こちらの存在をヒグマに気付かせるようにして歩いてきた。
何とか無事に?というほどでもないが、高架木道に到着。大ループも小ループも最後は高架木道の上を歩くようになっている。柵沿いには熊避けの電流線が設置されているので、ここを歩く分には安全だ。
木道も綺麗に整備されており、時折展望台もあり、かなり歩きやすいし、五湖は特に見ずとも(一湖だけは見られる)軽く歩きたいだけという人ならこの木道だけでも十分楽しめると思う。実際にそんな人たちは沢山いた。
そんな訳で更に高架木道をずんずん進み、私はのんびりと歩いたので約2時間ほどでゴールへ到着。
途中、穴というか草が踏み固められているような箇所が幾つもあったのだがあれは何だったのであろうか。
この後は車で30分ほど知床半島の先とは反対側に走り、ウトロの町に到着。道の駅うとろ・シリエトクに車を停め、周辺を散策。どうやらこの辺りにちょっとした町が広がっているようだ。
道の駅近くのお店でちゃんちゃん焼き丼を食べ、近くにカフェがあったのでそちらで美味しいコーヒーを頂いて、のんびりと。
訪れたカフェAPUさん、ケーキも美味しそうなのでオーダーすると、お皿にチョコレートで描かれた鹿の絵が素晴らし過ぎてびっくり。ケーキも美味しく頂き、いいお店だったなぁ。
カフェで1時間ちょっとほど過ごし、途中歩いている時に見つけた巨大な岩・オロンコ岩へ。どうやらここの岩も頂上まで登れるようだ。朝、2時間ほど知床五湖トレッキングしたばっかりでまたちょっとした山登りとは我ながら元気だ。
カフェから10分ほど歩いてオロンコ岩の下に到着し、登り始めようとしたところ丁度上から朝トレッキングの時に一緒にレクチャーを受けていた老夫婦が降りてきた(彼等は小ループへと歩いて行ったのでレクチャーの時だけ一緒でした)。それにしてもこんなところで再会とは嬉しい限りである。
頂上までどれ位掛かるのかとか教えてもらいてっぺんを目指す。因みに往復で約30分ほどでした。
頂上からはウトロの町が見渡せ、2年前に利尻島で登ったペシ岬を思い出す。その時のブログはこちら
この後、宿にチェックインし、温泉に浸かったりしながらのんびりと。今回はホテルというか、ペンションのようなところに滞在したのだが、この宿がとても寛げてよかった。
宿の前にはちょっとしたウッドデッキとテーブルとイス、そして目の前にはオホーツク海が広がっているという素晴らしいロケーション。
温泉にも入ったせいか、部屋でウトウトしていたのだが、夕方7時頃、パッと気付き外を見てみると空がかなり茜色に染まっている。外に出てみるとオホーツク海に沈む美しい夕日。見逃さなくて良かった。
この日の夕景は近年見た中でも1,2を争うほどの美しさだった。
たなびく雲と赤く染まりゆく空、そしてオホーツク海。やはり北海道は全てが雄大で、1日の終わりにダイナミックな景色を我々に見させてくれました。